今夜は十五夜ですね。
月が見頃です。

???
あっ これ勝手口の電気(バカ)
こちらでした(汗)

あんなに大きく見えるのに、写真に撮るとこんなに小さいのでしょうか?
望遠レンズが無いと月は無理ですね(泣)
今日は、ちょっとお仕事の話を・・・
ひと夏を過ごした、工場の増築設計業務もほぼ終わり
来週には工事を行う施工部隊とバトンタッチです。
とりあえず、工場の水を供給する井戸を掘るのに1ヶ月半程掛かり、しかも工事進行の邪魔になるので
それだけ、当方が進めておきます。
俺って気がきくな(爆)
井戸の深さは100m、1日200tの揚水量
この辺りは標高も低く、山の伏流水が流れ込んでいるのでその位掘れば、綺麗な水が十分出るそうです。
と、井戸屋さんが言ってました(笑)
気になる温泉だと1000mは必要だそうです。
上手くいけばそれよりも浅く、運が悪ければより深く・・・・
100n程度の井戸を掘っていて温泉に当たることはこの界隈ではありません。
これも井戸屋さんが言ってました(笑)
さて、井戸を掘る機械
石油のボーリングマシンの様な物
いいえ、たかが井戸にそんな大袈裟な物を持って来ては予算が成り立ちません。
昔ながらの、木でやぐらを組んだこれ

油が飛ぶので周りを囲ってあって見難いですが、昔から変わっていません。見た事ありますよね。
上の天秤みたいなのが、上下に動いてガッタンガッタンするヤツです(?)
機械自体は、ジブリ映画に出てくるような、古い機械(苦笑)

決してケチった訳じゃなく、これが普通なんです(焦)
さて
井戸はどうやって掘るか知っていますか?
冒頭のボーリングマシンだと先端に歯の付いたパイプを押し込んでいきますが
この機械は至って簡単
この先端が強固になっているパイプを上げたり下ろしたりして


ガンガン石や土砂を砕いて解していきます。
そこそこ砕けて細かくなったら
こちらの、底に開閉蓋の付いたパイプ(黒っぽい方)を、同じようにガンガン上げ下ろししてパイプの中に土砂を詰めます。
そして、引き上げてこの箱に挿します。

中央の出っ張りが、底の開閉蓋を押し上げて、中の泥が排出されます。

そして、また先端が硬いパイプでガンガン砕いて、それを引き上げる。
この繰り返しでどんどん深く下がっていきます。
箱の中に排出された土砂は、ポンプを使ってこの分離機に運ばれ

土砂と水に分けられ、土砂はダンプで処分、水は元の穴に戻されます。
ところで、掘った穴は崩れないのか?疑問ですよね
崩れないように穴の内側から押せばいいんです。
つまり、周りの土より掘っている穴の中の水を重くすれば水は土を押し返します。
なんて説明すれば善いかな??
油の入った鍋に、横に穴の沢山開いたストローを入れると穴から油が入ってきますよね。
そのストローに上から水を入れると穴から油を押し出して水が鍋の中に出てきます。
それは、油より水が重いから油を押し出す現象が起きる訳です。
水にベントナイトという比重の重い粘土を溶かすと重い水が出来上がります。
それで掘っている穴の中を満たしてやれば、崩れにくくなります。
この様に、まるでポタージュスープのようにトロリとしています。

昔の人の知恵って凄いですね(感心)
ただ、それでは井戸として機能しないので
掘りあがったら、ステンレスのパイプを水脈まで差し込みます。
そしてパイプの外側の隙間に砂利を詰めて完成です。
ただ、砂利を詰めるときベントナイトが残っていると砂利はゆっくりとしか沈んでいかないので、ベントナイトは抜く必要があります。
抜くと周りの地盤が崩れ始めます。
砂利が詰まるのが早いか、回りが崩れて埋まるのが早いか・・・・・
ここだけの話
100mも砂利を詰めることは実際不可能です。
砂利が詰めれるのは、上から2~3m位でしょうか。
そこより下は自然に崩れて埋まってしまいます。
直径200mmや300mmの井戸ならそれで周辺の地盤沈下等、殆ど影響ありません。
地下水の少ないところだと、逆に水を汲み上げすぎて地盤沈下が起きますから、そっちのほうが問題です。
今回は、真面目な内容でしたね。
全て井戸屋さんから聞いた話を丸写しです(バカ)
最後にちょっと雑学を
ベントナイトで満たされた水の中に先程の穴を掘るパイプはスムーズに沈んでいくのか?
石の比重は1.8~2前後です。
ベントナイトでそれに近い比重に近づけます。
鉄の比重は、7.85 とかなり重いので問題なく沈んでいきます。
鉄の比重は質屋の五郎(7,85)と覚えておきましょう。
鉄の比重なんて使う事は無いでしょうけど、雑学で(爆)
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